美容室で「今日は癖を伸ばして真っ直ぐな髪にする!」って気合いれて行ったのにいざ美容室に行くと縮毛矯正を断られた。
そんな経験ってありませんか?
今日は美容室で縮毛矯正が断られる理由について解説していきます。
美容室で縮毛矯正を断られる理由って?
最初にお伝えしたいのは美容師は「自分が単純にやりたくないから」などの理由では縮毛矯正を断ることはないと思います。
何かしらの理由で「縮毛矯正をやる方がリスクが高い」と判断しての結論なので理由を聞いておきましょう。
美容室で縮毛矯正が断られる理由については様々ですが考えられるのは、
・既にハイダメージの髪の毛への縮毛矯正だった
・ブリーチをしている髪の毛(部分的なブリーチも含む)
・毎回毛先までの縮毛矯正を希望している
・毛先を自然な内巻きにする縮毛矯正
・毛先や中間がスカスカな髪の毛
・産毛や短い毛に対しての縮毛矯正
・来店してから様子がおかしいお客様
などとなってきます。
これらが具体的にどういった理由で断られるのか1つずつ解説していきます。
・既にハイダメージの髪の毛への縮毛矯正だった
既にハイダメージの髪の毛のお客様はブリーチをお断りする可能性があります。
縮毛矯正とは美容施術の中でもダメージがとても大きな施術の1つです。
この場合ダメージの重なりにより髪の毛がチリチリの「びびり毛」という状態になってしまいます。
髪の毛が「びびり毛」という状態まで行くとキューティクルも髪の形も修復不可能な状態になってしまいます。
これを避けるために美容師はハイダメージがうかがえる髪の毛には縮毛矯正をお断りする傾向があります。
・ブリーチをしている髪の毛(部分的なブリーチも含む)
ハイダメージへの髪の毛への施術と内容が少し重複しますがブリーチをしているお客様には縮毛矯正はお断りしているところが多いです。
ブリーチ毛への縮毛矯正はダメージが重なり最悪タンパク質が融解し髪の毛自体が無くなったりしかねません。
特に根本の髪の毛が溶けた場合には髪の毛がごっそり抜けるのと変わらないので危険です。
ただ、部分的にブリーチをしているだけならまだブリーチ部分を除けば縮毛矯正は出来ます。
ただ逆に言うとブリーチをしている部分の癖が強かった場合は諦めてアイロンで伸ばしていくしかないと思います。
特に内側全体をブリーチで染めているインナーカラーなどはその部分がそのまま縮毛矯正が出来なくなります。
縮毛矯正をする上でインナーカラーよりもちょっと厄介なのが全体に入れたハイライトです。
全体的にハイライトが入っているとブリーチ部分は総量としては少ないです。
ですがハイライト部分だけを避けての縮毛矯正はかなり難しいので縮毛矯正自体が出来ないということもあり得るかと思います。
ハイライトやインナーカラーは今っぽいおしゃれな質感を出しやすいですがブリーチをする前にパーマや縮毛矯正のことも少し思い出してみてください。
イヤリングカラーなどは(範囲によりますが)縮毛矯正にそれほど響かないことが多いです。
この「ブリーチとパーマの両立」に関しては別記事でも詳しく解説しています。
・毎回毛先までの縮毛矯正を希望している
毎回毛先までの縮毛矯正をしている場合には毛先までの縮毛矯正を断られる可能性があります。
長さにもよりますが「鎖骨より下」の長さであれば毛先の癖が本当に気になる時だけ毛先までの縮毛矯正にしましょう。
なんとなく「せっかくの矯正だし毛先もお願いしようかな!」とか考えちゃいますよね。
ただ毛先は既にタンパク質を変性させて形が固定されてる上にダメージも負っている場合が多いです。
よーく見ると毛先はかなり真っ直ぐな場合も多いです。
自分で毛先の状態をチェックしてみて本当に縮毛矯正が取れてきている場合や前回が緩かった場合のみ毛先までの矯正をやるのが望ましいと思います。
ただ本当に毛先もかけた時より取れてきてる場合もあるので美容師さんに相談しましょう。
もちろん毛先までの縮毛矯正を断られたとしても根本の伸びてるところは出来ることが多いので安心して美容室に行ってくださいね。
カラーなどでも毛先までカラーをしない方がいい場合がありますがそれと似ていますね。
「縮毛矯正のリタッチのみ」というのも全然ありだと思います。
・毛先を自然な内巻きにする縮毛矯正
縮毛矯正自体を断られるわけではないですが「毛先を自然な内巻きにする縮毛矯正」はカットと縮毛矯正のメニューのみでは基本的に出来ません。
基本的に縮毛矯正は質感として毛先も真っ直ぐになってしまいます。
オーダーとして多いのが「自然な内巻きの縮毛矯正で〜」などですがこれは縮毛矯正だけでは正直無理があります。
自然な内巻きを目指すのであればの「ストカール」などデジタルパーマを加えた縮毛矯正がオススメです。
これにより「根本中間がストレートで毛先が内巻き」の自然な内巻きが完成しますが縮毛矯正のみでは限界があります。
最近はアイロンを使える人が増えてきたので「縮毛矯正だけだと毛先はアイロンで内に入れていただく必要があるんですけど〜」などの説明をしてくれる美容師さんも多いですね。
たまにお客様に負けて「出来ます、わかりました」などと言っている美容師さんもいますが半分ウソを言っているようなものです。
ただ髪が細くて毛量が多くない人など髪質によっては出来てしまうこともあるので半分はホントというのは本当です(日本語難しい)
ただ多くの人は「自然な内巻き」であれば、
・家で毛先のみアイロンを使う
・ストカールで毛先に丸みをつける
のどちらかになってきます。
ストカールについては別記事でも詳しく解説してあります。
・毛先や中間がスカスカな髪の毛
意外な条件かもしれませんが毛先や中間がスカスカな髪の毛は縮毛矯正を断られる可能性があります。
基本的に髪の毛というのは同じ髪の太さでも毛量が多いと傷みづらく毛量が少ないと傷みやすいという性質があります。
要は髪の毛がお互いに髪の毛を守っているという不思議な状態です。
この極端に薄い髪の毛に縮毛矯正をかけると薬剤や熱が髪の毛1本1本にダイレクトに伝わり過度なダメージの原因になってしまいます。
アイロンで癖を伸ばすときも上手く挟めず熱の伝わり方も不安定になります。
縮毛矯正自体は出来ますがほとんどの場合わざわざ危険な道を行く美容師さんは少ないと思います。
もちろんこの場合切って毛先の毛量を増やした状態では場合によっては縮毛矯正をやってくれるかもしれないので担当の美容師さんに相談してみましょう。
・産毛や短い毛に対しての縮毛矯正
部分的な話ではありますが産毛や短い髪の毛に対しての縮毛矯正は断られる可能性があります。
こめかみ付近の顔まわりの髪の毛の産毛などは癖が強い方も多いとは思います。
ただ顔まわりの産毛などは細いため薬剤の浸透が早くチリチリになる可能性が高いため断られるかもしれません。
また、ショートカットの人の襟足などそもそもアイロンが通せない長さの場所は縮毛矯正では難しいかもしれません。
ただ両方に共通して言えますが縮毛矯正は出来なくてもストレートパーマで行うことは出来るので、そのまま癖が残るわけではありません。
余談ですがストレートパーマと縮毛矯正の違いについても別記事で詳しく解説していますので参考にしてみてください。
・来店してから様子がおかしいお客様
これは縮毛矯正に限らずどのメニューにも言えることなのですが、、、
来店してから様子がおかしいお客様は縮毛矯正をお断りする可能性があります。
特に縮毛矯正やブリーチなどはダメージもかなり伴います。
希望に添えないことをあらかじめ伝えていても理不尽にクレームになるような可能性のあるお客様には美容室側から施術をお断りする場合もあります。
ここでいう「様子がおかしい」とは、
・ずっと横柄な態度のお客様
・無理な注文を突き通すお客様
・来店してから挙動不審なお客様
・過去にクレームがあったお客様
などが当てはまります。
他にも細かいものもありますがこればっかりはケースバイケースです。
これは美容室に限らずどの業界でも同じだとは思います。
美容師さんの言いなりになったり何でもお任せでって投げたりするのも良くはないですが髪の毛に関してのプロなので話を聞いてみて相談しながら決めるのが一番いいかと思います。
まとめ
今回のことをまとめると、
・既にハイダメージの髪の毛への縮毛矯正はダメージオーバーで断られる可能性がある
・ブリーチをしている髪の毛(部分的なブリーチも含む)はブリーチの部分のみダメージの関係で縮毛矯正を断られる可能性が高い
・毎回毛先までの縮毛矯正はダメージの関係で毛先部分を断られる可能性がある
・毛先を自然な内巻きにする縮毛矯正は基本的に出来ないのでストカールにするか毛先はアイロンで曲げるかのどちらかになる
・毛先や中間がスカスカな髪の毛はダメージしやすくなっているので縮毛矯正を断られる可能性がある
・産毛や短い毛に対しての縮毛矯正はそもそもアイロンが通せなかったりするので断られる可能性が高いが薬剤自体を当ててストレートパーマには出来る
・来店してから挙動不審だったり横柄な態度、無理な注文をするようなお客様には施術をお断りする場合もある
などとなってきます。
せっかくルンルンで癖を伸ばしに行ったのに始まったら出来ませんとか悲しすぎますよね。
特にブリーチを使ったカラーは最近はとても人気なのでどこかしらに残っているお客様は多いです。
美容師さんもブリーチを施すときや提案する度に「ブリーチすると縮毛矯正やパーマ出来ないですよ!?いいんですか!?」なんて言ってこないかと思います。
どのみち今回の話は「縮毛矯正を継続的にやっている人」は頭の片隅にこれらのことを押さえて置いた方がキレイをキープしやすいです。
髪の状態はケースバイケースなので分からなければ担当の美容師さんに今度相談してみてくださいね。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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