カラーにこだわる人であれば「カラープライミング」や「ピグメンテーション」などの染め方に辿り着く方もいらっしゃるのではないでしょうか?
聞いたことがない人も名前だけは知っている人も「非常に効果的な染め方」になっています。
いつも黄色みや赤みが出やすい髪質の人やカラーの染め方の幅を増やしたいアシスタントの美容師さんなどにもオススメの記事となっていますので参考にしてみてください。
カラープライミング(プライミングカラー)とは?
まずはカラープライミング(プライミングカラー)についてです。
カラープライミングとは「補色を使って希望の色にコントロールしていく塗り方」です。
ちょっとよく分からないですよね。笑
めちゃくちゃ噛み砕いて簡単に言うと「重ね塗りをして希望の色に近づける」と言うカラーの塗り方のお話です。
そもそもプライミングとは「下塗り」という意味になります。
プレで一度下塗りを挟んでその後に希望の色を「そのまま重ねて」塗っていくカラーの技法がカラープライミングになります。
例えば色落ちをして美容室でトーンダウンをする時ってありますよね。
その時に表面は紫外線や乾燥で内側よりも黄色やオレンジになったりしています。
その黄色やオレンジの「補色」であるブルーやバイオレットなどを「表面の色落ちしている部分にだけ」先に塗っていきます。
時間差でその後に重ねて希望色を全体に塗っていきます。
これにより希望色の発色の邪魔になるオレンジや黄色みを打ち消し自然な発色ができるようになります。
ヘアカラーのピグメンテーションとは?
続いてヘアカラーのピグメンテーションに関してです。
カラープライミングでは補色を先に塗りその上から本来の色を「重ねて」塗っていました。
ピグメンテーションでは補色を最初に塗るのは同じですが「重ねずに」一度シャンプーして流してから本来の希望色を塗っていきます。
つまり2回カラーをやっていくことになります。
実際には色は重なることになりますがシャンプーを挟むので「そのままは」重ねてはいません。
これによりカラープライミングと比べるとピグメンテーションの方がムラなく染まることが多いですが単純に施術の時間がかかります。
2回カラーをやるといってもブリーチのようなダブルカラーとはまた違ってきます。
ダブルカラー(ブリーチ)についてはまた別記事で詳しく解説しています。
カラープライミングとピグメンテーションのメリット
まずはカラープライピングのメリットですが、
・通常のカラーと時間は変わらずに出来る
・表面の黄色みやオレンジみを消すのに向いている
などとなってきます。
カラーにおけるピグメンテーションのメリットに関しては、
・カラープライミングよりムラになりづらい
・広範囲のムラをカバーしやすい
・ブリーチなどハイトーンのカラーと相性がいい
などとなってきます。
つまりどれぐらいの範囲を補色で補っていくかによってカラープライミングかピグメンテーションかを選んでいく必要があります。
またどちらをやるにしても、
・希望色を発色しやすい
・通常のカラーより色持ちがいい
というメリットがあります。
つまりいつもすぐに色落ちをしてしまう髪質の人やカラーチャートと発色が離れてしまう人などはカラープライミングやピグメンテーションなどはオススメです。
メリットばかりなのに知名度が低いのはなんで?
この記事や他の記事で調べているときにカラープライミングやピグメンテーションのことを初めて知った人も多いかと思います。
カラープライミングやピグメンテーションはメリットばかりで「逆にやらない理由て何?」と問いたくなりますよね。
あまり知名度がない理由としては、
・美容室によっては追加料金がかかるが施術の説明が難しい
・手間や時間がかかるため美容師がやりたがらない
・劇的に変わる訳ではなく「カラープライミングをやったから」という効果を実感しづらい
・実は必要であれば行っているが美容師が施術中に説明をしていない
などが挙げられます。
美容室としてはカラー剤の使用量が増えるため売り上げに対しての原価が上がります。
このためお店の方針ではやりたがらない、もしくは追加料金でやっていくというところが多いように思います。
追加でやってもらうにしろ説明に時間がかかり難しいので納得をして料金をもらうことの難易度が高い施術です。
このためカラーにこだわりを持っている一部の美容師さんのみが行っているというというのが現状です。
実際はとてもいい施術で理論をしっかり理解している美容師が噛み砕いてお客様に説明していくべき施術です。
まとめ
今回のことをまとめると、
・カラープライミングは重ね塗り、ピグメンテーションは2度塗り
・カラープライミングとは先に下塗りをして補色を打ち消し希望色を発色させやすくする塗り方
・カラープライミングでは希望色を上から塗っていくので重ね塗りをする塗り方になる
・カラーのピグメンテーションは一度シャンプーを挟み重ね塗りをせずに補色を打ち消していく
・ピグメンテーションは時間がかかる分、広範囲をカバーでき、ハイトーンなどとも相性がいい
・カラープライミングやピグメンテーションは日本人に多い赤みや黄色みを打ち消して希望色を発色させるのに相性がいい
・ブリーチなど特に黄色みやオレンジみが出やすいカラーはピグメンテーションと相性がいい
・説明が難しく効果をはっきり実感しづらいのに原価はかかるので美容師は避けがち
などとなってきます。
今回は正直少しマイナーな話ではあります。
ただカラーにこだわるのであれば知っておいて損はない話かとは思います。
美容師さんなら知ってはいると思うのでいつも黄色みが出てきて悩んでいる人などは一度試してみるのがオススメです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
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