せっかくパーマをかけたのに広がってしまう…
美容室での仕上がりはよかったけど自分じゃ広がって再現できない…
などパーマをかけたけど「その後の問題」ってありますよね。
今回はパーマをかけたときに広がる原因や自分で上手くスタイリングできない人に向けて原因とスタイリング方法などを解説していきます。
パーマをかけて髪の毛が広がるのって何が原因なの?
髪の毛が広がる原因はケースバイケースなので広がる原因はもちろんパーマでない可能性もあります。
ただ今回に限ってはパーマによって広がってしまう原因にフォーカスして解説していきます。
パーマで髪の毛が広がってしまう原因として考えられるのは、
・ダメージが重なりすぎて髪の毛がチリチリになってしまった
・根本からパーマがかかっているため根本が膨らんだ
・レイヤーを入れてないのでパーマのカールが重なった
・量感を取っていないためカールが重なった
・もともとの髪質がパーマに合っていなくて広がりやすい
などが考えられます。
髪の毛の状態や履歴によっては他も考えられますが多くの場合はこの5つになると思います。
これらを1つずつ解説していきます。
・ダメージが重なりすぎて髪の毛がチリチリになってしまった
最もパーマで多い失敗だとは思いますがダメージが原因で髪の毛が広がってしまうパターンです。
これは通常のパーマとデジタルパーマの両方で起こりえます。
特にダメージに気をつけないといけない髪は、
・髪色が継続的に明るめの人
・いつも自分でカラーをしている人
・短いスパンで繰り返しパーマをかけている人
・乾燥毛でパーマをかける前から乾燥した髪質の人
・髪の毛が柔らかい(細い)人
などは特にパーマをかける時にダメージオーバーにならないように注意が必要です。
最近では「プレックス剤」という薬剤のダメージを大幅にカットしてくれる前処理剤などもとても有効です。
これらの髪の状態に当てはまる人はせっかくのパーマなのでプレックス剤を付加することを強くオススメします。
もちろんダメージを後に残さないようにトリートメントも一緒にやると完璧です。
この「プレックス剤」に関しては別記事でも詳しく解説しています。
・根本からパーマがかかっているため根本が膨らんだ
根本からパーマがかかっている場合も髪の毛全体が膨らんで見える可能性があります。
デジタルパーマでは根本からかけることはないと思いますので通常のパーマの場合はこのパターンも怪しいです。
「根本からかかっている」とはロッドが根本ギリギリ(根本付近)まで巻かれている場合です。
根本からカールがかかっているとカールが根本から重なり合いパーマの強さによっては膨らんでしまいます。
ショートやボブなどのスタイルは特に根本からカールが欲しい人も多いとは思います。
なので根本から巻くことはありますが膨らむことを考慮していればロッドを縦に巻いていくことで膨らみを抑えることが出来ます。
・レイヤーを入れてないのでパーマのカールが重なった
次に考えられるのはレイヤーを入れてないためにカールが重なって「毛先にかけて徐々に膨らんでいく」パターンです。
長さのあるスタイルでよく起こりがちで、通常のパーマとデジタルパーマの両方で起こりえます。
レイヤー(いわゆる段というもの)を入れると髪の毛が落ちた時の自然な位置でカール同士が重なりません。
そのためヘアカタログなどを見ても多くのパーマスタイルではレイヤーを大なり小なり入れているスタイルをよく見ます。
特に強めのパーマになればなるほどレイヤーを多く入れないとカール同士がぶつかって喧嘩をしてしまいます。
逆に言うと弱目のパーマであればレイヤーを多く入れなくてもある程度量を取っていれば広がることはありません。
・量感を取っていないためカールが重なった
前述でも少し触れましたが髪の毛の量を取っていないとパーマのスタイルというのは膨らむ可能性があります。
この理由は前述のレイヤーを入れなければカールが重なるのと一緒で単純に髪の毛同士が重なってくるからです。
特に髪の量が元々多い人や髪の毛が硬かったり太い人はある程度量を取ってパーマをかけないとほぼ膨らみます。
逆に元々の髪の毛の量が多くない人や髪が細い人などは量を取らなくても少しレイヤーを入れるだけで大丈夫だったりします。
パーマをかけていなくても膨らむような人であればパーマをかける前に量を取るのは必須になってきます。
・もともとの髪質がパーマに合っていなくて広がりやすい
厳しい現実ですが本来の髪質によってパーマが向いていないパターンの人がいます。
具体的には、
・髪の量が極端に多い人
・もともとがかなりの癖毛の人
・元から乾燥しやすくゴワゴワした髪質の人
などはパーマをすると広がってしまう可能性があります。
ただパーマのかけ方などによってしっかり対処すればかけることもできます。
量が多ければしっかり量を取り緩めにかければ広がることは少ないです。
もともとがかなり癖毛でもストレートパーマや縮毛矯正をかけてからであればデジタルパーマを使えば自然にかけることが出来ます。
かなり時間と料金はかかりますが、これを「ストカール」といいます。
ストカールに関しては別記事で詳しく解説してあります。
ちなみに元から乾燥しやすい場合は少しパーマが制限されますが緩めであればかけることが出来ます。
なのでこれらの髪質の人はパーマはそもそも合っていないかもしれませんが出来なくはないので美容師さんに相談してみましょう。
また別の選択肢としてコテなどを使って巻いていくのもオススメです。
コテ巻きとパーマの話に関しても別記事でも詳しく解説していますのでよければご参照ください。
既に広がった髪はどう対処すればいい?
既に髪の毛が膨らんで収拾がつかなくなっている人も多いかと思います。
もう一度美容室に行くのは物理的な距離と心理的にも少し行きづらいですよね。
なので対策として現実的なのは、
・ムースなどを使ってウェット系にスタイリングする
・重めのオイルのトリートメントなどを多めに付けて抑える
などとなってきます。
この2つを詳しく解説していきます。
・ムースなどを使ってウェット系にスタイリングする
髪の毛がパーマで広がる人は乾いている時に広がる方がほとんどだとは思います。
逆に濡れている時は通常のパーマもデジタルパーマも広がっていないはずです。
なのでこの「濡れている時にいい感じ」というパーマの性質を最大限利用しましょう。
具体的な手順としては、
1、朝に髪の毛を濡らす
↓
2、根本のみ乾かす
↓
3、毛先にムースをつける
となってきます。
要は乾かしすぎると髪の毛というのは広がります。
ただ寝る時にはやはり完全に乾かした方がいいです。
なので問題は朝だと思うので朝に髪の毛を濡らしましょう。
メンズやショート、短めのボブなどであれば全体を濡らしましょう。
それより長い場合は毛先を霧吹きなどで水が滴りそうなぐらいには濡らすといいです。
毛先まで完全に乾かすと広がってしまうので根本だけを乾かすようにしましょう。
それでも難しい場合には霧吹きで毛先だけを濡らしてもいいです。
乾かす時に毛先の水分を残す理由としては毛先がちょっと濡れている時の方がムースなどのスタイリング剤が馴染みやすいためです。
濡れている時に広がるほどのパーマであればかなりの大失敗だとは思うので美容室に相談した方がいいかと思います、、、
・重めのオイルのトリートメントなどを多めに付けて抑える
中にはムースはベタつくので嫌だと言う人も多いとは思います。
最近はスタイリングオイルという仕上げ専用のオイルも使いやすく人気です。
乾かす前にはドライヤー前のオイルを使って乾かした後にはスタイリング用のオイルを使うという「使い分け」が最もオススメです。
パーマの出し方は、
・ムース
・オイル
・ワックス
・ミルク
など様々ですがベタつきが少なく普段使いが楽で人気なのがオイルです。
ミルクはムースよりも重さが出やすく「とにかく抑えたい!」という人にはとてもオススメです。
ワックスは緩めのパーマやボブ以下などの短い髪の毛とは相性がいいです。
ただ広がってしまうような髪の毛とはかなり相性が悪く、更に広がってしまう可能性があるのでオススメはしていません。
なので繰り返しになりますがオイルだとベタつかず逆に広がることもなく重さも程よいのでオススメです。
スタイリングオイルとも呼ばれるこのオイルは別記事でも詳しく書いてありますのでよかったら見てみてください。
それでも収まらない場合は切った方がいい?
「それでも収まらないから調べてるんだよ!(蹴り)」って人もいるかと思います。
結論から言うとムースやオイルを付けても広がる場合は切った方がいいかもしれません。
どうしても切りたくない場合はストレートパーマをかけるという方法もあります。
ストレートパーマも「伸ばす!」って感じのパーマじゃなくても伸びると思います。
優しめのトリートメント成分のパーマ剤が美容室にはあるはずなのでそれを相談してみましょう。
パーマで膨らんでしまったことはパーマをかけた美容室に相談した方がいいの?
パーマで広がってしまったことを伝えるのってクレーマーになるみたいでちょっと気が引けてしまいますよね。
でも美容師さんも連絡がないと「ちょっと失敗した気がしたけど気にしてなかったのかな、、?」などと勘違いをしてしまうかもしれません。
なので連絡をすることはその美容師さんのためにもなります。
何より「どうして膨らんでしまったか」が一番わかっているのは担当してくれたその美容師さんのはずです。
1回目は失敗してしまったかもしれませんがちゃんと伝えれば真摯に受け止めて一生懸命改善してくれようと協力してくれるはずです。
ただ相手も人間なので言い方には気をつけましょうね。
怒る気持ちも出てくるとは思いますが「あなたのせいで髪型が台無し!どうしてくれるの!」なんて言われたら美容師さんも寄り添って相談しづらくなってしまいます。
広がった髪の扱い方や直し方、今後の方向性などを相談するためにも、
・本当はどういう髪にしたかったのか
・今一番やりづらいポイント
などを具体的に伝えましょう。
本来のイメージも画像などを用いて伝えるとよりいいかなと思います。
美容室で写真を見せるメリットなども別記事で解説してあります。
まとめ
今回のことをまとめると、
・ダメージが重なりすぎるとパーマで髪が広がる
・根本からパーマがかかっていると全体的に乾かすと広がる
・レイヤーを入れてないとパーマのカールが重なって広がることがある
・量感を取っていないとカールが重なり広がってしまう
・そもそもパーマで広がってしまいやすい髪質の人もいるが対処法もある
・既に広がっている髪の毛にはムースかオイルでなるべく抑えていく
・ムースやオイルでも広がる場合は切ったり優しめのストレートパーマをかけるのも視野に入れる
などとなってきます。
パーマはカラー以上に髪質や施術の履歴などに左右されやすいです。
初めていく美容室やかなり久々のパーマの時はしっかり施術の履歴をカラーなどを含めて伝えましょう。
また、短いスパンでパーマを繰り返しかけた時も前のダメージが残っている可能性があるので注意が必要です。
一度パーマで広がり失敗したとしても髪質の問題以外であれば次回も広がるとは限りません。
むしろ前の失敗を伝えれば失敗の可能性はかなり下げられると思います。
パーマはコテとはまた違ったカールの質感なので久々にかけたりしてイメチェンするのもいいですね。
パーマは1回失敗すると懲り懲りになってしまう人が非常に多いです。
繰り返し失敗をしていれば別ですが1回の失敗ぐらいで諦めずにパーマスタイルを楽しんでくれる人が増えると嬉しいです。
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