最近酸性の施術が美容業界で増えてきています。
これは以前よりヘアスタイルが多様化し現代人は様々な原因で髪の毛にダメージを負っているため酸性のお薬の需要が高まっている背景があります。
今回は酸性のストレート、縮毛矯正について物理学者のアインシュタインでも分かるように解説していきます。
酸性の縮毛矯正とは?
酸性の縮毛矯正とは名前の通り酸性のお薬を使ってストレートにしていく施術です。
通常のパーマ剤は基本的にアルカリ性です。
これは弱酸性のキューティクルを開くために反発するアルカリ剤が適しているからです。
つまりキューティクルが既に開かれているダメージ毛にはアルカリはあまり必要ありません。
ここで登場するのが酸性のパーマ剤です。
髪の毛と同じ酸性なので負担が少なく縮毛矯正ができます。
酸性の縮毛矯正が向いている人と逆に向いていない人
酸性の縮毛矯正が負担が少なそうでなんとなくいいものな気がしてきましたよね?
ですが酸性の縮毛矯正にもメリットやデメリットがもちろん存在します。
酸性の縮毛矯正が向いている人
酸性の縮毛矯正が向いている人は、
・ダメージがあって髪が乾燥している
・明るめのカラーをしている
・セルフカラーをしている
・毎日アイロンを使っている
などが挙げられます。
要するにダメージが進行していると酸性の縮毛矯正はオススメということです。
カラーでも傷むのは「明るめのカラー」と「セルフカラー(市販のカラー)」です。
カラーの色は明るければ明るいほど髪の中にあるメラニン色素をたくさん抜かなければなりません。
そのためキューティクルをたくさん開く必要がでてきます。
セルフカラー(市販のカラー剤)も誰でも簡単に染めれるように薬剤が強く作られています。
そしてセルフカラーはカラー剤の中にあるトリートメント成分が美容室のものに比べて圧倒的に少ないです。
カラーをしている人でこの2つのどちらかに当てはまる人であれば酸性の縮毛矯正が選択肢に入ってきます。
そして毎日アイロンをする人もアイロンの使用頻度や、どの程度の部分までアイロンを通すかによっては酸性の縮毛矯正が選択肢に入ってくると思います。
ちなみにセルフカラーについては別記事でも詳しく解説してありますので参考にしてみてください。
酸性の縮毛矯正が向いていない人
では逆に酸性の縮毛矯正が向いていない人は、
・健康毛でハリがある髪質の人
・カラーやパーマをしていない人
・カラーの色が明るくはない人
・髪質が太かったり固かったりする人
などが挙げられます。
要するにダメージしてない人や髪の毛が丈夫な人が酸性の縮毛矯正には向いていません。
「ダメージをしてないので酸性の縮毛矯正ができない」というマイナスに捉えるのではなく、むしろ「ダメージしていないので酸性以外の選択肢もある」という捉え方で大丈夫です。
大前提として酸性の縮毛矯正が傷まないわけではありません。
髪の内部のタンパク質を変性させるためにキューティクルを開いて薬剤を届け形を変えるのがパーマです。
既にキューティクルが開いているダメージ毛の人はキューティクルを開くアルカリ剤が負担になります。
そのため酸性のパーマ液の方が負担なくできる可能性が高いです。
逆に傷んでいない人はアルカリ剤の力でキューティクルを開く必要が出てきます。
単純に髪質が太かったり固かったりする人も強いアルカリ剤の力が必要になってきます。
しかし元のダメージがない分、施術後には開いたキューティクルは自然と閉じるようになっています。
元からダメージがあった人に比べたら、酸性を使ったにしろアルカリを使ったにしろ健康毛に越したことはないです。
結局酸性の縮毛矯正と通常の縮毛矯正はどっちがいいの?
酸性の矯正剤がいいとかアルカリの矯正剤がいいとか、どちらが優れているということではありません。
結局今の髪質の状態に合わせて薬剤を選定するだけです。
なのでカラーやパーマなどなんでもそうですが、「友達が酸性の縮毛矯正でダメージなくストレートになってたから私もそれにする!!!」というのは違うということだけ気をつけてください。
あと、酸性のパーマ剤自体がまだ世の中にあまり浸透してないので扱える美容師さん美容室が限られるのは注意点です。
似たような酸性のパーマについての記事も書いてありますのでそちらも合わせてご覧ください。
まとめ
今回のことをまとめると、
・酸性の縮毛矯正が向いている人はダメージが進行している人
・アルカリの縮毛矯正が向いている人は健康毛な人
・酸性の縮毛矯正剤は髪に優しいが傷まないわけではない
・酸性が良いとかアルカリ性が良いとかは存在しない。髪質と状態に合わせて使うもの
・まだ世の中に酸性の縮毛矯正を扱える美容室、美容師が少ない
となります。
冒頭でもお話しをしたように髪型が多様化するの当たってお薬が多様化するのは自然なことです。
どんどん良いものが出てきて選択肢が増えてくるので適材適所に自分の髪質や状態に合わせてヘアスタイルを楽しみましょうね。
今回の授業はここまでです。
気づいたことや疑問があればコメントとしてレポートを提出するように。
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