こんにちは。
今日は美容師の手荒れ事情についてのお話をしていきます。
美容師をしていては避けては通れない道、それが手荒れです。
日々のシャンプーや薬剤、お湯などを頻繁に扱うことから手荒れの条件が整いすぎている美容師。
私たち美容師の手荒れの原因や、どういう対策をしているのかを話していきますね。
美容師の手荒れの原因
手荒れの原因は多くあるのでコレと断言はできませんがいくつかの候補があります。
・シャンプーによる乾燥
・薬剤による手のアルカリ化
・水仕事による乾燥
・睡眠不足や食生活などの生活習慣
などが考えられます。
1つずつ見ていきましょう。
・シャンプーによる乾燥
アシスタントなどシャンプーする機会が多い人ほど陥りやすいのがシャンプーによる手荒れです。
人間の肌には最低限必要な油分があって、それが細菌やウイルスなどからお肌を守ってくれるバリアの役割を果たしています。
手も同じで油膜がありますがシャンプーに入っている界面活性剤は水と油を分離するので私たちのてからどんどん油分も奪っていきます。
主婦の方が洗い物などで手荒れするのもこの界面活性剤が原因だったりします。
1日1回のシャンプーならまだしも美容師のアシスタントは多い時には20人近くシャンプーをすることもあるので当然手に残るバリア機能が剥がされてしまいます。
これにより細菌なども繁殖しやすくなり手荒れが起こります。
・薬剤による手のアルカリ化
次に薬剤による手のアルカリ化です。
健康な人間のお肌はこのブログでも何度もお伝えしている通り「弱酸性」です。
が、美容室で使うお薬のほとんどはアルカリ性です。
美容師の仕事は細かい作業も多いので手袋をしたままではやりづらいパーマなどもあります。
素手でこのアルカリの薬剤に触ると皮膚の弱酸性のバリア機能により中和してくれます。
しかしアルカリが強かったり何度もアルカリに触れたりを繰り返していると中和しきれず腐食されていきます。
皮膚がアルカリ性に傾くと細菌やウイルスが繁殖しやすくなります。
これは細菌やウイルスもアルカリ性が多くアルカリの方が居心地がいいためです。
私たちの体が弱酸性なのはこの細菌などの繁殖を抑えるためです。
・水仕事による乾燥
美容師はシャンプー以外にも基本的に水仕事が多いです。
洗い物や掃除なども上2つと重なるとトドメの一撃になってしまいます。
・睡眠不足や食生活などの生活習慣
最後に生活習慣による手荒れです。
これも生活習慣だけで手荒れを起こすに美容師は少ないと思いますが手荒れをしているところにこのパンチが入ると致命傷です。
睡眠と食生活はすべての生活の土台です。
美容師の手荒れの対策
美容師が普段している手荒れの対策は、、、
・手袋をつけての施術
・シャンプー前や後にすかさずハンドクリーム
・酷い場合はステロイドなど
・布の手袋をして寝る
などです。
基本はハンドクリームと手袋ですがそれだけでは防ぎきれないぐらい冬場は荒れる人もいます。
結局塗ってもすぐにシャンプーするので塗らないよりは効果あるかな〜、ぐらいの感じです。
常に手袋で施術する美容師さんもなんだか距離を置かれてるみたいで嫌な感じもするかもですが本人は本気で手荒れに悩んでいる人かもしれないので多めに見てあげてください。
手荒れは酷くなってくると本当に仕事にならないぐらいに悪化してしまいます。
僕自身も手荒れはしやすい体質だったので皮膚科に行ってステロイドなどを処方してもらったりしてました。
ピークの冬場なんかは家帰ってからの癒しであるお風呂が激痛でしたね(笑)
手荒れは急に悪化するのもではなく徐々に進行していくものなのでしっかり対策をすれば防ぐこともできます。
たまーにドクターストップがかかって仕事を辞めざるをえない美容師さんを見かけますが本当にお気の毒です。
体質もあるかもしれませんが最初からしっかり防いでいれば続けることもできたのかなとか思うと心苦しいですね。
まとめ
・美容師の手荒れの原因はシャンプーと薬剤がほとんど
・皮膚のバリア機能を保つことが何より大事
・手袋での施術やハンドクリームでしっかりケアして防ぐ
・酷くなる前に防ぐのが重要
美容師のお友達へのプレゼントはハンドクリームがオススメということですね。
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