美容学生って人の髪の毛切れるものなの?学校は忙しい?

美容師の謎

 

美容学生さんって美容師の卵なので簡単なカットなら頼めばできたりしそうですよね。

でも実際はどうでしょう?

僕も実は2年間美容学生をしていたのでその実体験をもとに今回解説していきます。

美容学生ってカットできるの?

結論からお答えすると残念ながらできません。

美容学生って美容師の卵というよりは美容師免許を取ろうとしている人たちといった方が正しいです。

本人たちにまだその意識はないかもしれませんが2つは似て非なるものです。

アンパンマンとワンパンマンぐらい違います。

JKローリングとローリングJKぐらい違います。

美容師の卵ってのはアシスタントさんなんかの方がニュアンス的に近いかもしれないですね。

美容師免許の課題というのはある程度決まっていて大体は「カット」「パーマ」「学科試験」です。

その「国家試験の課題に従って進めていくのが学校での基本の授業」になるので「美容師としての」基礎的な学習をしているわけではありません。

美容学校にとって実践的なカットというのは授業に組み込む余裕はないはずです。

なぜなら美容師免許取得のための勉強以外のことに時間を割くと国家試験の合格率が下がる可能性があるからです。

今は少子化で美容師ブームも前ほどではありません。

学校も必死で生徒を集める中で学校の実績として大事なのはやはり国家試験の合格率になってきます。

大学もこれからたくさん潰れてしまう世の中なので残念ですが仕方ないことですね。

じゃあ実際どういう授業をするの?

国家試験は大きく実技と学科に分けれます。

落ちる人が多いのは学科ですが大体半々ぐらいの授業量になります。

実技はカットが1スタイルです。

パーマが2スタイルから1つが選ばれて、これは試験の半年前に発表されます。

カットとパーマと1スタイルずつってことですね。

実技はこれに合わせて授業をしていくのでカットは試験のスタイルをひたすら切ります。

パーマはどっちが課題で出ても大丈夫なように両方やりますが試験内容発表後は試験内容の方しかやりません。

なので美容学生さんはカットは決まったスタイルしか切れずパーマも決まったスタイルしか巻けません。

これをひたすら繰り返していくのですが技術職なのでやはり2年近くしっかりやっておくと国家試験に安心して合格できるレベルまで到達します。

学科は5教科あり法律や人体のこと、薬剤の化学の知識などを勉強します。

車の運転免許の試験の時みたいに引っかけのような文章もあるので学科でつまづく人も多いです。

毎日これの繰り返しです。

美容学生とは本当に軍隊みたいなことをやっています(笑)

カラーやシャンプーはやらないの?

国家試験のことだけをやるとはいえ、2年間本当にそれだけではありません。

年間で数時間だけカラーの授業やシャンプーの授業、後はカットの別のスタイルの授業などもあります。

これは学校ごとに価値観が違うと思うのでここにどれだけ時間を使うかは学校によって大きく違ってきます。

僕はどちらが悪いとかいいとかはないと思います。

しかし強いていうのであればカラーやシャンプーは働いてからお金をもらいながら勉強できますよってことは伝えたいですね。

学生のうちからそこにこだわる必要はないと思います。

ただ、毎日同じ授業だと飽きちゃう子もいると思うので飽き性レベルの高い子はいろんなことができる学校の方が継続しやすいかもしれませんね。

器用な子が多いの?

美容師さん=器用などと思われがちですが全然そんなことはありません。

器用な子もいれば不器用な子もやっぱりいます。

でもちゃんと言われたことを続けていれば国家試験なんて2年もあればそんな難しいものではないです。

ただ器用な子が有利なのは事実ですね。

ただ実際に働き始めてからはお客様の悩みを解決する提案やコミュニケーションだったりします。

実際に人の頭を切るのはかなり難しい

この記事で何が言いたいのかと言うと結局、人様の髪型を作るというのはかなり難しいということです。

美容学生で2年間学んでようやく美容師の免許が取れてもそこからがスタートラインのようなものです。

アシスタントで先輩の仕事を見て多くを学び色々なスタイルの作り方を勉強していきます。

スタイリストになれば言われたことをこなすだけではなく悩みを解決する提案力なども必要です。

「美容学生だから人の髪の毛ちょっとは切れるんじゃない?」というのはよくある勘違いです。

もちろん前髪だけとか量をとるだけとか簡単なことなら度胸がある子は出来るかもですけどね。

えぇ、最初は器用さも大事ですが度胸ですね。

まとめ

今回のことをまとめると、

・美容学生は人の髪の毛を切ることはできない

・美容師の国家試験の勉強と人の髪をデザインし作っていく勉強は全く違うもの

・美容学校も国家試験の合格率を下げたくないためシャンプーやカラーなどに授業を割けない

・美容学校でお金を払って行っている勉強も美容師になればお金を貰いながら勉強出来るのでとにかく早く美容師になった方が得

・実際に人の髪型を作っていくというのは難しく美容学校を卒業してようやくスタートライン

などとなってきます。

 

美容学生って華やかで楽しそうですが実態は軍隊です。

国家試験に向かって突き進む意思を高く持たないと途中で挫折してしまう子もいます。

でも学校でできなくても職場に入ってさえしてしまえばお金をもらいながら勉強できます。

美容学生が見るのは美容業界のほんの一部なので長い目でしっかりビジョンを持って頑張って欲しいところですね。

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