低温縮毛矯正というのを聞いたことはあるでしょうか?
最近は薬剤の種類も豊富になり様々な髪質に対応していくことができるようになりました。
それにより、本来髪質的にできなかった施術ができるようになったり、より負担が少なく済むようになったりしました。
今回のタイトルにある低温縮毛矯正もその1つです。
髪の毛に優しい薬剤を使いながらアイロンの温度も低温でやっていく、そんな縮毛矯正になっています。
低温縮毛矯正の特徴って?
低温縮毛矯正の特徴とは、
・低温のアイロンで施術していくためダメージが少ない
・専用の薬剤を使って施術していく
・柔らかくダメージしやすい猫っ毛の人などに向いている
・癖が強い人は物足りなく感じるかも
1つずつ解説していきますね。
・低温のアイロンで施術していくためダメージが少ない
低温ストレートの最大の特徴ですね。
ここで言う「低温」とは40℃〜50度ぐらいを指します。
お風呂の温度とそんなに変わらないですね。
もちろん癖の状態によってはもう少し高温でやる場合もあります。
髪の癖が伸びる感覚としてはストレートパーマ(アイロンをそもそも通さないで薬剤のみの場合)と通常の縮毛矯正(アイロン180℃)の中間ぐらいの感覚ですかね。
髪質がマッチしている人であれば低温の40℃でも十分癖は伸びます。
ちなみにストレートパーマと縮毛矯正の違いに関しては別記事でも詳しく解説しています。
・専用の薬剤を使って施術していく
これは知らない美容師さんもいるかもしれませんが本来は低温縮毛矯正とは専用の薬剤を使います。
これは日本とヨーロッパで特許を取得しているものになります。
ただ、低温縮毛矯正の定義自体が実は曖昧です。
この専用の薬剤を使うものを「低温縮毛矯正(低音ストレート)」と打ち出しているサロンもあれば、薬剤は通常の縮毛矯正と変わらずにアイロンを低温に設定することで「低音縮毛矯正(低音ストレート)」と打ち出しているところもあります。
僕の感覚としては後者の方がよく見かける気はします。
そしてアイロンも実は低温縮毛矯正の専用のものがあります。
普通のストレートアイロンはプレートが平でまっすぐ伸びますが低音ストレートアイロンはプレートに凹凸があります。
プレートに凹凸をつけることで髪の毛を噛み合わせるように引っ張る力が強く働くようになっています。
こちらも特許をとっているようです。
同じように低温デジタルパーマというものがありますがこちらも専用の薬剤を用いて低温でかけていくパーマになります。
別記事でも詳しく解説しています。
・柔らかくダメージしやすい猫っ毛の人などに向いている
低音縮毛矯正は向き不向きがはっきり分かれる髪質ですが向いている髪質は、
・猫っ毛の人
・髪が細い人
・水で濡れている時は癖が出ない人
などです。
柔らかく癖がそこまで強くないため通常の縮毛矯正だとかなりダメージが出てしまう髪質の人は低音縮毛矯正がかなりマッチしています。
また癖の強さの目安として「水で濡らすと伸びる程度の癖」ですと低音縮毛矯正でも十分に伸びる可能性があります。
・癖が強い人は物足りなく感じるかも
逆に癖がかなり強く縮毛矯正をしないと人生終了で生きていけない系の人は低温縮毛矯正では満足に癖が伸びない可能性があります。
そういう方は潔く坊主にしましょう。
そういう方は通常の縮毛矯正の方がマッチしています。
とはいえ癖が強い人でも「真っ直ぐすぎない仕上がりにしたい」とか「毛先がピンとするのが嫌だ」という方には低温縮毛矯正でもいいかもしれません。
この辺の「自然な仕上がり」というのは人によってイメージにかなり違いが出てきます。
似ている弱めのパーマの画像などでもいいので「最低でもここまでは癖が伸びて欲しい」「ここまでの癖なら残ってても気にならない」などビジュアルなどで確認をしてから施術をしてもらった方が失敗が少ないと思います。
まとめ
まとめると、
・低温縮毛矯正はダメージが少ない
・ダメージがは少ないが癖の伸びも甘い
・マッチする髪質とそうでない髪質が分かれる
・本来は専用の薬剤や専用のアイロンで施術していく
・猫っ毛の人、細い髪の人、水で濡らすと伸びる癖の人は低温縮毛矯正がおすすめ
・癖が強い人は物足りないと感じるかもしれない
・「自然なストレート」とは人によって感じ方が違うため写真などビジュアルを見せる
などとなります。
毎回縮毛矯正のダメージに悩んでいるとか髪が細くて傷むからという理由で矯正を断られたりした人にはとてもおすすめな選択肢です。
強いてもう1つデメリットを伝えるのであれば「扱っている美容室が限られる」という問題ですね。
専用の薬剤やアイロンを置いていないところがやはり多いです。
置いていなくても低温で施術することはできますがそれを経験している美容師さんも少ないです。
なので、もし継続的に低温縮毛矯正をやっていきたいのであればホットペッパーなどお店のページを見て低温縮毛矯正を打ち出しているかも1つの重要な指標になります。
髪が細く癖が強い人も多いとは思うので選択肢の1つとして低温縮毛矯正というのも頭の片隅に入れておいてください。
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