こんにちは。
海外から火がつき今では定番化しつつあるバレイヤージュ。
「バレイヤージュに挑戦したいけどなんだかよく分からなくて今更挑戦できない!」って人も多いかなとは思います。
まだまだ需要があり色々な塗り方が出てきているのがバレイヤージュです。
今回はバレイヤージュというカラーについてメリットやデメリット、似て非なるハイライトやグラデーションカラー、エアタッチなどとの比較についてもお話しをしていきます。
バレイヤージュとは?
バレイヤージュの語源ですが、これはフランス語で「箒で掃く」という意味の言葉です。
その名の通り、髪の毛に箒ではいたような跡のデザインを施すことのできるグラデーションカラーに属するカラーリングの手法です。
基本的にはブリーチを使って脱色し、そこに色味を入れていくことが多いです。
バレイヤージュの入れ方は美容室によってや美容師さんによって違うことが多いです。というか人によって本当に違います。
入れ方(染め方)としてよく見かけるのが髪の毛1束(1パネル)をVの字に取りVの字の端を塗っていく(Vの字の真ん中は塗らない)という方法です。
この塗り方はハイライトやメッシュ、エアタッチなどと似ていますが違います。
この塗り方によりバレイヤージュは根本から毛先に行くにつれて明るく色が変化していくもので、その変化の見え方がとても自然です。
イメージとしてはハイライトを毛先に向かうにつれて多く入れているカラーがバレイヤージュとなってきます。
バレイヤージュのメリット
バレイヤージュのメリットをあげていくと、
・立体感が出やすい
・結んだりアレンジしたりがおしゃれに見えやすい
・ダメージが少ない
・頭皮に優しい
・伸びてもプリン部分が目立たない
・白髪などをぼかすことも出来る
などです。
順番に解説していきます。
・立体感が出やすい
バレイヤージュ最大のメリットではないでしょうか。
バレイヤージュにするだけでストレートヘアですら立体感が出ます。
立体感は出したいけど毎日アイロンをするのは大変だし時間がないって方にもおすすめです。
もちろんアイロンを通すとより立体感は出ます。
立体感を強調するためにベースの色を暗めにするとよりハッキリ立体感が出やすいです。
馴染ませるのも良しコントラストをつけるのも良しです。
・結んだりアレンジしたりがおしゃれに見えやすい
バレイヤージュにすると結んだ時などもこなれた感じに見せることができます。
アレンジやハーフアップでは直毛さんは特に巻かないと形になりづらいと思います。
しかしあらかじめバレイヤージュを入れておくとアレンジやハーフアップにした時なども今まで以上に立体感が出やすいです。
・ダメージが少ない
バレイヤージュは全体を染めるわけではないので通常の全体のダブルカラーやブリーチよりダメージが少ないです。
全体をダブルカラーなどをして髪の毛を傷めるのが心配であれば最初の入り口としてバレイヤージュをやってみるのもありですね。
・頭皮に優しい
バレイヤージュは根本から染めるわけではないので頭皮が弱い人でもブリーチを楽しむことができます。
ブリーチをして頭皮がかなりしみたりしたことがある人は「ブリーチなんて二度とやるか!」と思ったことがある方もいるかもしれません。
しかしバレイヤージュでは基本的に根本から染める事はありません。
ブリーチの時に頭皮が人よりしみやすい人は切り替えてみるのもありですね。
・伸びてもプリン部分が目立たない
根本を染めないので伸びてもあまり目立ちません。
忙しくて美容室に行く頻度が少なくなってしまう人もバレイヤージュに思い切ってやってみると楽ですよ。
・白髪などをぼかすことも出来る
白髪が出てきてブリーチやハイライトをやる人も多いと思います。
もちろんこれはバレイヤージュでも代用可能です。
バレイヤージュは毛先の明るさが目立つのでハイライトより尚更、白髪をぼかすことが出来ます。
そして根本は塗らないので根本の白髪も一緒に染めることも可能です。
ただこれを繰り返した時に根本の白髪染めはいつか毛先になります。
そうなった時に白髪を染めるような強力な色をブリーチで無理やり抜くことになるのでリフトする明るさに限界があります。
なので理想は明るめの白髪染めと併用するのが一番だとは思います。
バレイヤージュのデメリット
ここまでの説明だとなんだか通常のブリーチよりいいもののように聞こえますがちゃんと悪い部分も説明していきますね。
バレイヤージュのデメリットとしては、
・ある程度の長さが必要
・慣れていない美容師さんも多い
・パーマや縮毛矯正などとは両立できない
・美容室の滞在時間が長くなる
などとなってきます。
これらも1つずつ解説していきます。
・ある程度の長さが必要
バレイヤージュとはそもそもある程度の髪の長さがないと出来ません。
具体的には鎖骨以上だと理想です。
ボブだとかなり詰めた感じの染め方になるので髪の長さが出てから挑戦することをオススメします。
裏を返すと髪が長いとそれだけでかなり染め方の幅が広がるのがバレイヤージュです。
・慣れていない美容師さんも多い
今でこそ浸透してきたバレイヤージュですがまだ慣れてない美容師さんも多いように感じます。
スジっぽく細く綺麗に入るのがバレイヤージュの入れ方としては今は多いです。
これを昔で言うところのメッシュのような太めの束での入れ方をすると伸びてもかなりボテッと存在感があり少し不自然さが出てしまいます。
特に髪の毛というのは乾くと広がる性質があるので濡れた状態で塗ると髪質によってはかなり太い束になります。
成功するとキレイですが失敗するとブリーチなので取れるまで時間もかかります。
・パーマや縮毛矯正とは両立できない
バレイヤージュは基本的にはパーマや縮毛矯正とは両立できません。
既にパーマをかけている場合(縮毛矯正をかけている場合)に関してはブリーチを施した部分がダメージオーバーになりブリーチをしてもその後にキレイな色は入りづらいです。
更に上からブリーチをした部分はパーマは取れてしまう可能性が高いです。
逆にブリーチ(バレイヤージュ)をしてからのパーマや縮毛矯正に関してはダメージするだけでパーマがかかったり癖が伸びきらない可能性があり危険で色も落ちてしまいます。
以上のことからバレイヤージュとは誰でも出来る魔法のイメチェンではなくある程度の条件が必要になってきます。
ちなみにブリーチとパーマの両立に関してはもっと分かりやすく解説している記事があるので見てみてください。
余談ですが優しめのブリーチでバレイヤージュを入れていく場合でパーマではなく縮毛矯正の場合は僕だったらやっちゃうかもしれません。
もちろん縮毛矯正でダメージが少ない場合でトリートメントでケアしながら慎重にですけどね。
・美容室の滞在時間が長くなる
基本的にはブリーチなので単純に美容室の滞在時間は長くなります。
滞在時間が長くなると料金ももちろん高くなる場合が多いです。
時間に余裕を持って臨みましょう。
グラデーションカラーやエアタッチとは違うの?
分類的にはバレイヤージュはグラデーションカラーという大きな枠組みの1つになってきます。
バレイヤージュの目的ってそもそも「自然で馴染んだグラデーションカラー」だと思います。
染め方も今ではいろいろあるバレイヤージュなので「ここからここまでがバレイヤージュ」というのはありません。
ただ「エアタッチ」に関してはバレイヤージュと同じ「染め方」の話です。
エアタッチではドライヤーを使い染めなくていい余分な毛を風で飛ばしてから残った毛をブリーチします。
美容師さんにもよりますがブリーチのトータルの範囲はバレイヤージュより少ないかと思います。
ただこの風を使う方法のことをバレイヤージュという美容師さんもいるので実は定義は曖昧だったりします。笑
ちなみにエアタッチに関しては別記事で詳しく解説しています。
まとめ
今回のことをまとめると、
・バレイヤージュとはグラデーションカラーという枠組みに分類される箒で掃いた跡のようなカラーを施すことができるカラーリングの手法(塗り方)
・バレイヤージュは基本的にはブリーチを使っていき、毛先に行くにつれてランダムに明るくなるようなカラー
・立体感が出てオシャレに見えやすいので普段から巻く人やハーフアップをする人などに向いている
・中間から毛先しか染めないので比較的傷まずにブリーチを使わないと発色できない色を楽しめる
・長期間持続するカラーなので頻繁に行う必要は無くカラーの頻度を下げたい時も有効
・長さによっては出来ない可能性があるのと美容師さんによっては不慣れな(出来ない)場合もあるので確認してからの予約が必要(美容室でクーポンなどがある場合はほぼ大丈夫)
・ブリーチなのでほとんどの場合でパーマとの両立は難しい
・エアタッチとは違うがエアタッチの染め方でも結果的にバレイヤージュっぽくなるので明確な区別はない
などとなってきます。
バレイヤージュというと敷居が高く感じたりダメージやお手入れを気にされる方も多いです。
染め方やデザインにもよりますが、案外その逆でダメージレスにカラーでき伸びても根本と馴染むので自然です。
ズボラな人でも伸びても気にしなくていいのでとても楽だと思います。
個人的には白髪が出てきたりして気になってきてもバレイヤージュで染めて根本の白髪を目立たせず毛先を目立たせてごまかす作戦もいいのかと思います。
是非みなさんも一度試してみてはいかがでしょうか。
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