こんにちは。
今日はトリートメントとはまた違う美容室の「グロスカラー」についてお話ししていきます。
グロスカラー、聞いたことありますか?
美容室によって呼び方は様々で「グロスカラー」「コーティング剤」「ツヤカラー」などと謳っている場合や「トリートメント」と表記されている場合まで様々です。
実際に種類も一括りに出来ないほど多かったりするので今回はそんないわゆる「グロスカラー」の効果効能を解説していきます。
ピンとこない方も以前に美容室で目にしたけどよくわからなかった方も美容室でのグロスカラーにはメリットも多いので必見です。
美容室での「グロスカラー」とは?
グロスカラーとはめちゃくちゃ噛み砕いて言うとトリートメントとは別の表面をコーティングするメニューです。
このコーティングメニューの呼び方には、
・グロスカラー
・ツヤカラー
・コーティング剤
・トリートメント
など美容室により呼び方が様々です。
要は美容室によってやっている内容は似たり寄ったりでも色々なものがあるということです。
ただ目的は同じで「表面をコーティングしキューティクルを補強する」というものです。
以下この記事ではコーティングメニューと呼ばせていただきます。
コーティングメニューのメリット
で、コーティングメニューのメリットですが、
・艶が出て手触りや指通りがよくなる
・乾燥を抑えられる
・湿気に強くなる
・まとまりがよくなる
などとなってきます。
順番にこれらを解説していきます。
・艶が出て手触りや指通りがよくなる
コーティングメニューとは表面にキューティクルを保護する膜を張ってくれるメニューです。
なので光が反射しとても艶が出て見えます。
美容室にもよりますがマニキュアとケラチンやコラーゲンなどの補修、保湿成分が入ったトリートメントを混ぜたりもすると思うので手触りや指通りも良くなります。
トリートメントをやらないコーティングメニュー単体でもかなり効果を発揮します。
・乾燥を抑えられ、湿気にも強くなる
キューティクルの表面を覆ってくれるものなので乾燥して開いたキューティクルを抑えて閉じてくれます。
キューティクルが閉じやすくなると必然的に乾燥にも、そして湿気にも強くなってくれます。
湿気は意外かもしれませんが湿気とはキューティクルが開いているとどんどん入ってきてしまうため表面にコーティング剤があると湿気を多少ブロック出来ます。
癖で悩んでいるけど縮毛矯正やストレートパーマはやりたくない人などにも実はオススメです。
・まとまりがよくなる
髪を覆ってくれているので髪の毛に重さが出て少しだけですが、まとまりもよくなります。
ただ、まとまりをよくするためにグロスカラーをするというのはまた少し違うかもしれません。
まとまりが出づらい人はパーマやカットなどそもそものヘアスタイルでで解決した方が早いことが多いです。
いつもカットをしてもまとまらなかったり、もう少しまとまりがほしい場合にはとてもいいと思います。
コーティングメニューのデメリット
ダメージやリスクがないように思えるコーティングメニューですがデメリットもしっかり解説していきます。
・コーティングメニューを行った直後はパーマやカラーが効きにくくなる
・コーティングメニュー(グロスカラー)単体では染まらない
・重さが出る
・徐々に剥がれていく
こちらも具体的に解説していきます。
・コーティングメニューを行った直後はパーマやカラーが効きにくくなる
コーティングメニューを行った直後はパーマやカラーなどの薬剤の効きが悪くなります。
これは髪の表面(キューティクルの表面)にコーティング剤がまとわりついてキューティクル内部まで薬剤が届きづらくなっているためです。
このコーティングメニューの「直後」というのは具体的には「2週間以内」ぐらいのイメージです。
もちろん髪質や状況、施術の履歴にもよります。
なのでコーティングメニューを行った2週間以内などにパーマやカラーは無理にはやらない方が賢明です。
ちなみにコーティングメニューと同じ日にパーマやカラーをやることは何の問題もありません。
この場合は美容師さんがちゃんとパーマやカラーの後の最後にコーティング施術を行なってくれるはずだからです。
・コーティングメニュー(グロスカラー)単体では染まらない
コーティングメニューというよりはグロスカラーの話になってきますがグロスカラーでは染まりはしないです。
グロスカラーという名前でメニューを出している場合はほぼほぼ透明のマニキュアのパターンだとは思います。
しかしカラーという名前がつきながらカラーの効果はほとんどありません。
ただ透明のマニキュアに少し色を混ぜてほんのりと上から発色することはできなくはないので「染まり」はしませんが「薄らと発色」はします。
黒髪に入れた場合などは本当に薄らとの発色です(茶髪に入れた場合ですらほぼ分からないレベルです)
ちなみに髪の毛のマニキュアに関しては別記事でも詳しく解説しています。
一緒に見ておくと理解が深まるかと思います。
・重さが出る
髪の表面にコーティング剤を貼り付けている状態なので少し重さが出ます。
これはメリットの方にも書きましたがメリットでありデメリットです。
重くなることでまとまりは出ますが単純に重くて扱いづらくなる人もいるかもしれません。
特に巻き髪などはパーマにしろアイロンにしろ多少の軽さがあった方がカールは持続します。
また元々が猫っ毛だったり髪が細い人などは重さで髪の根本がペタンとなってしまう可能性があります。
極端にペタンとなったり重くなったりすることはありませんがそう感じる人も少なからずいるとは思います。
ただ最初は重くても3日ぐらいでかなりいい感じのところに落ち着くことが多いです。
トリートメントをやるならコーティングメニューはやらなくてもいいもの?
よく美容師をやっていてよく聞かれる質問として、
「トリートメントをやるならコーティングメニューはやらない方がいいですか?」
「トリートメントとコーティングメニューとどちらがいいですか?」
などと多くの方に聞かれます。
結論からお伝えするとトリートメントとコーティングメニューは効果が重複しないのでトリートメントをやるにしてもコーティングメニューはやっておいた方がいいです。
前述でもサラッと触れましたがコーティングメニューはキューティクルの外に作用するのがメインなのに対してトリートメントはキューティクルの内部に作用するのがメインです。
つまり作用する場所が違うので重ね付けOKです。
むしろ重ねて行うことで相乗効果を発揮します。
これは内部にトリートメントで栄養を入れてからその外側のキューティクルをコーティング剤で覆うことによってトリートメントの持ちも結果的に良くなるからです。
ちなみにこのキューティクルの構造や仕組みについての話は別記事でも詳しく解説しています。
合わせて読むと今回のコーティングメニューの理解も深まるかと思います。
グロスカラー(コーティングメニュー)の持ちはどれぐらい?
これもよく聞かれるのですが、どれぐらいコーティング剤が持つかです。
ざっくりと具体的に(なんか表現おかしい?)言うのであれば「2週間から3週間ぐらい」は持ちます。
トリートメントなどと同じくらい持ちます(故にトリートメントと比較されがちですが)
もちろんこの持ちも髪質や施術の履歴、普段のライフスタイルなどで大きく変化します。
あくまでも参考程度にでお願いします。
トリートメントもそうですがコーティング剤はアイロンなどの熱に弱いです。
180度を毎日当てているとかなり落ちる速度が早まりますのでなるべくアイロンは低温でゆっくり行いましょう。
まとめ
今回のことをまとめると、
・グロスカラーとは透明のマニキュアなどトリートメントとは別のコーティング剤であることが多くグロスカラー単体では「染まり」はしない
・一口にコーティングメニューと言っても透明のマニキュアやツヤカラー、トリートメントなど表記はたくさんあるため分からなければ美容室に直接聞く方がいい
・コーティングメニューをすると艶や指通りが良くなり、乾燥や湿気にも強くなる
・コーティングメニューは髪のまとまりが良くなる反面で良くも悪くも多少の重さが出る
・表面を覆うものなので行なった直後はパーマ剤やカラー剤の浸透が阻害される
・トリートメントorコーティングメニューという考え方ではなく両方やる方がキューティクルの内部と外部の両方をケアできて持ちもよくなる
コーティングメニューは1回やると2週間から3週間ぐらいは持ってくれる
などとなってきます。
あまり聞いたことがない施術で不安かもしれませんが個人的にはとてもオススメです。
ホットペッパーなどを見ていてもどれがそのメニューか分からなければコメント欄や電話で問い合わせてみましょう。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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