カラーバターって何?メリットやデメリットはどういうもの?

カラー

カラーバターというものをご存知でしょうか?

「聞いたことはあるけどいまいちよくわからないから使っていない」

「失敗が怖いから手をつけていない」

「カラートリートメントやマニキュアなど他との違いが分からない」

など、知らないものに人間って手を出しづらいですよね。

でもうっかりこの記事を開いてしまった人はもう安心です。

一緒にカラーバターについて学んでいきましょう。

カラーバターとは?

カラーバターとは内容成分の多く(90%程度)がトリートメントで構成された酸性の染毛料です。

これだけだとよくわからないですね。笑

要するに「カラーが入っているトリートメント」ということですね。

これだけ聞くと「カラートリートメント」を思い浮かべますがカラートリートメントとはまた違います。

カラートリートメントとの違いに関しては後述しますね。

酸性のカラー剤が入っているので髪の毛を傷めずに、むしろトリートメント成分が多いので修復しながら色を入れることができます。

ただこの時の「色を入れる」というのはやはりブリーチなどのハイトーンのカラーに染まるように作られているため黒髪などに使っても発色はあまり良くありません。

後ほどこの辺りの注意点も詳しく解説します。

カラートリートメントとは何が違うの?

カラーバターとカラートリートメントとの明確な違いはありません

カラーバターの方が少しドロッとしていて濃くしっかり色が入ります。

文字通り柔らかいバターのような質感です。

それぞれの目的としては、

・カラーバターは1回でガツっと入れるイメージ

・カラートリートメントは数日かけて染めていきキープしていくイメージ

です。

カラートリートメントの方がサラッとしていて全体になじみやすいですがうっすらとしか入りません。

ただ、ここからがカラーバターでここからがカラートリートメントというものはなく同じ分類のものになります。

ただ、カラーバターの方が少しニッチでカラートリートメントの方が種類が豊富、そんなイメージです。

個人的にこの特性からカラーバターは最近多い「イヤリングカラー」ととても相性がいいです。

イヤリングカラーに関しては別記事でも詳しく解説していますのでご参照ください。

カラーバターのメリット

カラーバターのメリットをまとめると、

・傷めずに色を入れる事ができる

・自分で染めるのも簡単

・色落ちしてもいい具合に落ちる

などとなってきます。

これらを順番に解説しますね。

・傷めずに色を入れる事ができる

カラーバターは非常にトリートメント成分が多いので髪の毛を傷ませずに染める事ができます。

普通のカラーがアルカリ性のカラー剤なのに対してカラーバターは酸性です。

酸性のカラーはキューティクルの内側に入ることはできないため少し色落ちが早いです。

しかしこれは逆に言うとキューティクルを開かなくていいためダメージレスに色を入れる事が出来るということです。

酸性にのカラーと言うとマニキュアも酸性なのでカラーバターと近いイメージです。

ただカラーバターはトリートメント成分が多くマニキュアはあくまでも薬剤です。

ちなみにマニキュアに関しては別記事でも詳しく解説しています。

・自分で染めるのも簡単

自分で染めるのが簡単なこともカラーバターの魅力の1つです。

筆者の拙者も自分でよくお風呂場などで染めたりします。

手ぐしでいいのでシャンプーの後などに満遍なく付ければOKです。

毛量が多かったり普段からムラになりやすい人は目が粗いクシなどでとかしながら馴染ませれば安心です。

・色落ちしてもいい具合に落ちる

カラーバターは色落ちは普通のアルカリのカラーに比べて早いかもしれません。

これは通常のカラーと違い髪の毛の表面しか色が付いていないためです。

しかし色落ちをした色もまたいい具合の色味になるので色落ちを楽しむのもいいですね。

商品によっては予想より濃く色が入る事が多いので色落ちした時ぐらいが馴染んでいい色味になってくることも珍しくないです。

すぐに色落ちしてもカラーバターは割とコスパよく買える事が多いのであまり気にしなくていいと思います。

カラーバターの注意点

ここまでいい事ばかりを書いてきましたがカラーバターのデメリットもいくつか挙げておきます。

・ブリーチをした髪など明るい髪にしか発色が分かりづらい

・アルカリのカラー剤に比べて色落ちが早い

・思ったより色味が入るので染め具合(色の濃さ)のコントロールが難しい

・ムラになりやすい

・気を付けないとお風呂場が汚れる

などです。

・ブリーチをした髪など明るい髪にしか色が入らない

カラーバターとは基本的にブリーチなどハイトーンの髪の人がお手軽にカラーの色を楽しむようなものになっています。

つまり、そもそもカラーバターとはブリーチ毛の人向けの商品です。

これはハイトーンのカラーの色落ちの速さに起因します。

暗い髪色ほど色が抜けるのが遅く、明るい色ほど色が早く抜けるのが髪の性質です。

これは、

・暗い色=色素の数が多いから暗く見える

・明るい色=色素の数が少ないから明るく見える

という色の原則に基づきます。

そんなすぐに色が抜けてしまうハイトーンの人にもカラーを楽しむ選択肢を与えているものの1つがカラーバターです。

・アルカリのカラー剤に比べて色落ちが早い

前述の通りただでさえ色落ちの早いハイトーンカラーですがカラーバターは髪の表面に付着するだけです。

内部を染める一般的なアルカリカラー(通常のカラー)よりはカラーバターは色落ちが早いです。

ハイトーンの人でも綺麗に色が持つのがアルカリのカラー(通常のカラー)だと2週間のところ、カラーバターであれば1週間〜10日というところです。

もちろんこれは髪質や施術の履歴、ライフスタイルなど個人差があります。

どのメーカーのカラーバターを使うかという商品によっても違います。

あくまでも目安の話です。

ちなみにアルカリのカラーであれば完全に抜けるということはありません。

内部を染めている分、一見すると完全に抜けたように見えても色素の一定数は何ヶ月か経っても残っているのがアルカリのカラーです。

一方カラーバターはほぼ完全に抜けるということもあり得ます。あくまでも「ほぼ」ですが。

・思ったより色味が入るのでコントロールが難しい

カラーバター基本的にブリーチ毛に使うと思うので案外濃く入ります。

ここで言う「濃く入る」と言うのは別に暗くなるわけではなく「原色がそのまま入ってしまう」と言う意味です。

もっと噛み砕くと「ビビットに染まる可能性が高い」ということです。

ピンクなどのカラーバターで染めると思いっきりショッキングピンクになることもあり得ます。

これを防いでくれるのが「クリア剤」です。

カラーバターやマニキュアなどには透明の「クリア」という色が売っています。

これはもちろん単色では染まらないのですが他のカラー剤と混ぜて薄めるために使います。

変に濃く入れないためには(淡く入れたい場合には)これを別で足して薄めて使うなど少しテクニックが入ります。

自然な発色を求めるのであればやはり通常のカラーがオススメです。

インスタなどで見る綺麗に入ったカラーもほとんどが自然な発色のアルカリのカラー(通常のカラー)です。

ただビビットに入っている(発色している)髪色はカラーバターやマニキュアである可能性もあります。

・ムラになりやすい

カラーバターは濃く入る分、ムラになりやすいです。

カラーバターに限った話ではないですがカラーというのは一気に色を変える時にムラになりやすいです。

「一気に色を変える」とは要するに明るい状態から一気に暗くする時、黒髪から一気に明るくする時などです。

これを防ぐには前述の通りクリア剤という同じカラーバターの透明のもので薄めて染めていく必要があります。

同じメーカーだとクリア剤も置いている事が多いはずなので1:1ぐらいの割合で薄めて使うとムラになりづらいです。

毛量が多い人は特にムラになりやすいのでコーミングをするなり染めるときに全体にひたすら馴染ませましょう。

あくまでもムラを防ぐというよりもムラになりづらくするだけなので出来るだけ失敗したくない人は美容室でカラーしましょうね。

ちなみに余談ですがカラーで染まらなかったり色が入りにくい理由についてまとめた記事も書いています。

よろしければご参照ください。

・気を付けないとお風呂場が汚れる

ビビットに発色するカラーバターはお風呂で使うと思いますが気をつけないとお風呂場が汚れます。

特にお風呂の壁って大体白だったりしますよね。

僕は洗剤で落ちましたが色によっては放置していると酸化してお風呂場の取れない汚れになるので注意が必要です。

まとめ

いかがだったでしょうか?

今回のことをまとめると、

・カラーバターとは内容成分のほとんどがトリートメントで構成された酸性のカラー剤

・髪の毛の表面に付着するので内部までは染まらずに色持ちも長くはないが落ちても自然な色

・ブリーチをしている人で色落ちをしてしまった人向けの商品なのでブリーチ毛以外の人が使うと効果をあまり期待できない

・イヤリングカラーと相性が良く自分で染めるのも比較的簡単

・全体を染める場合はムラになりやすいのであくまでも応急処置として考える

・ブリーチの抜け具合によってはビビットに入るので同じカラーバターのクリア剤を混ぜると事故は少なくなる

などとなってきます。

カラーバターという言葉を初めて聞いた方なども多いかもしれません。

ハイトーンのすぐ色落ちしてしまう人にはすごくオススメです。

自分でやる際に良くも悪くも色が濃く入るのでそこだけ注意が必要ですが慣れてしまえばブリーチしたカラーの色をブリーチ部分がなくなるまで継続的に楽しむ事ができます。

ブリーチをしていない人でもイヤリングカラーなどからブリーチをしてみてそこにカラーバターを使うのもとても相性がいいです。

今は多様性の時代です。

髪の毛も個性を出して色を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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