美容室にしろ自分で染めるセルフカラーにしろカラーをする時って、
・なんとなく全体を染めている人
・なんとなくリタッチだけにしている人
・お任せにしている人
・量や長さによって決めている人
など色々パターンはあると思いますがどれが正しいのかわからないですよね。
美容室ではお任せにしていても美容師さんはどういった理由で全体を染める時と分けているのか今回で解説していきます。
リタッチだけを繰り返すのはアリ?
結論、リタッチだけを繰り返すのは暗い色は全然あり、明るい色は定期的に全体を染めた方がいい、です。
大前提としてカラーで一番傷まない方法がリタッチを繰り返すことです。
ただし明るい色はリタッチだけを繰り返していると毛先の色持ちに限界があります。
これは明るい色は暗い色に比べて色落ちが早くすぐに明るくなってしまうためです。
そのため明るい色は定期的に毛先まで染める必要があります。
ただこの場合は毛先と根本で美容師さんは薬剤を使い分けてくれていることがほとんどだと思うので大丈夫です。
逆に言うと暗い色は色落ちの速度が比較的遅いのでそこまで頻繁に毛先まで染める必要はありません。
ちなみに毛先と根本で色を分けている理由に関しても似ていますが今回の記事では割愛して別記事で解説しています。
こちらも読むとより理解が深まるかと思います。
リタッチを繰り返すことの注意点は?
気を付けるポイントとしては「毛先の色具合を調節できない」という点です。
前述の通りリタッチだけを繰り返していると当たり前ですが毛先は染めてないので当然色は入りません。
どんどん明るくなってしまうという色落ちの早い人は毛先まで染めましょう。
毛先を染めたからといってそこまで傷む訳ではないです。
逆に言うとあまり色落ちが気にならない人や毛先を暗くはしたくない人などはわざわざ毛先まで染める必要はありません。
根本的に色を変えたいとき(色味を入れたい時)は毛先まで染める必要がありますけどね。
明るい色ほど注意が必要
注意というのは、明るい色ほど色落ちのスピードが早いからです。
ブリーチなどをしていなくても髪質によっては明るいとどんどん色落ちします。
毎回毛先まで染めるのは髪の負担になるかと思いがちですよね。
ただダメージがある場合には薬を根本と毛先で分けて塗る場合が多いので毛先は優しいお薬を使っているはずです。
なので過剰なダメージの心配はほぼありません。
色落ちが早いと感じる場合は2回に1回ぐらい毛先まで染めてもいいかと思います。
もちろん毎回でも大丈夫です。
ブリーチなどをしている場合は特に毎回毛先まで染めましょう。
ブリーチは特に色落ちが早く1週間ぐらいで色落ちしてしまうことがほとんどなので濃いめに色を入れるぐらいでちょうどいいかもしれません。
セルフカラーは注意
染める必要がないのに無駄に毛先を染めてくる美容師さんは少ないと思いますが注意なのはセルフカラーです。
市販で買ったカラー剤って薬が余るともったいなくて毛先にそのまま塗布したりするかもしれませんが落とし穴です。
何回も毛先まで塗ることを繰り返しているうちにどんどん毛先のキューティクルは剥がれていきます。
市販のカラーで根本だけを器用に染めるのは難しいかもしれません。
しかし繰り返しますが一番ダメージを抑えられる染め方は伸びてきた根本のみを染めるリタッチです。
既染毛である毛先の色と均一にするため髪の毛の状態の診断だったり、色の調節のための時間配分、塗布する順番など気をつけるポイントは様々ですがやはりプロである美容師に任せるのがおすすめです。
これをいうと美容師である僕の個人的なポジショントークのように聞こえる方もいるかもしれません。
しかし毎月染める方が多いのがカラーリングだとは思うので傷ませたくないとか長い目で見た時に綺麗な髪を目指すのであれば美容室でのカラーリングは必須です。
美容室でのカラーとセルフカラー(市販のカラー)の違いに関しては別記事でも詳しく解説してあります。
縮毛矯正やデジタルパーマをしている人も注意
縮毛矯正やデジタルパーマをしている人もカラーは注意が必要です。
縮毛矯正やデジタルパーマ部分は熱でのダメージにより少し焦げたような状態になっています。
これにより通常の髪の毛より色素が吸着しやすく毛先のデジタルパーマ部分だけ黒く(暗く)なるという変な染まり方をすることがよくあります。
何が言いたいかというと縮毛矯正やデジタルパーマをしている場合は極力リタッチにしておいた方が無難です。
根本と毛先に髪の状態の差がない縮毛矯正直後(縮毛矯正をした当日や1週間以内など)は毛先まで染めても差は生まれません。
ただ縮毛矯正をしてから3ヶ月経った頃などは根本と毛先で色の差が出やすいです。
もちろん美容師さんにその旨を伝えていただければその状態に合わせてカラー材を作ってくれるので大丈夫です。
ただデジタルパーマなどは特に美容師でも「どこからがデジパの薬剤がついているか」の判断が難しいです。
これは「どこからカールが出ているか」とはまた違うからです。
もちろんずっと同じ美容室やずっと同じ担当者であれば問題はありません。
ただ、なるべくリタッチで済みそうであればリタッチを活用した方が無難ではあります。
結局どういう人にリタッチがオススメ?
リタッチを繰り返すことが向いている人は、
・髪の色が暗めの人
・白髪染めをしている人
・極力髪を傷めたくない人
・色持ちがいい人(色落ちしにくい人)
・縮毛矯正やデジタルパーマをしている人
などとなってきます。
逆にリタッチが向いてない人は、
・全体の明るさを調節したい人(暗く、明るく両方)
・すぐに色落ちをしてしまう人
・ブリーチをしている人
などとなってきます。
まとめ
今回のことをまとめると、
・暗い色や白髪染めだとリタッチだけを繰り返してもOK
・明るい色の人(色落ちしやすい人)は定期的に全体を染める
・ブリーチやそれに近い明るさは毎回全体を染める
・縮毛矯正やデジタルパーマは色を吸収しやすいので注意が必要
・セルフカラーは傷まないように根本だけをなるべく塗る
などとなります。
カラーの色はやはりコントロールが難しいのでプロに任せるのが1番です。
特に髪質が柔らかい人などは傷みやすいので慎重にカラーしましょうね。
もちろん「分からない!」って人は美容師さんに任せちゃっても大丈夫です。
そのための髪質判断なので予約の後でも当日に相談してから決めるのがオススメです。
客観的に見て判断してくれるはずです。
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